蓮の花と蓮づくしのお料理を楽しむ妙心寺の特別拝観レポート

京都

2018.9.28

妙心寺 退蔵院 蓮見の会

JCB夏の特別拝観

【この企画は】

季節の華やぎと禅寺の落ち着いたたたずまいを兼ね備えた妙心寺退蔵院。
今年も蓮の見ごろにあわせて、見て食べて季節を味わう「夏の花見会」を開催。
蓮の花の鑑賞と、精進料理店「阿じろ」の蓮づくしの料理を堪能いただきました。

蓮を慈しみ、こころで感じる
妙心寺退蔵院の特別拝観

妙心寺は46の塔頭を持つ、京都最大の臨済宗の寺院。10万坪もの敷地は東京ドーム7個分にもおよぶ。そのなかでも屈指の古刹として知られる退蔵院は、妙心寺三門の左手に位置する。昭和の名庭と四季折々の花々を、一緒に楽しむことができる寺院だ。

この日は38度を越す猛暑。退蔵院の門前には大きな鉢に植えられた蓮の花が葉の間からピンクの色をのぞかせる。朝から蒸し暑かったが、一歩足を踏み入れると、濡れた地面や青紅葉が涼やかで、気持ちが落ち着く。蓮の葉の上のコロンとした水泡が涼しさを演出していた。

まずはお庭の拝観から。
門をくぐると枝垂桜の枝が眼前に広がり、その両側に枯山水庭園の「陰陽の庭」がある。敷砂の色が異なる2つの庭は、物事や人の心の二面性を伝えている。枝を広げた葉越しに眺める庭もまた趣き深い。
続いて「余香苑」と名付けられた庭へ。季節の花々が咲く「余香苑」は造園家・中根金作の作で、昭和の名庭と呼ばれている。手前は低く、奥はゆるやかに勾配があり奥行きが感じられる。

この他に方丈横に「元信の庭」がある。室町時代の画聖・狩野元信の作品で、やぶ椿・松など常緑樹を主に植え、一年中変わらない美しさ「不変の美」を表現した枯山水庭園。まさに絵師の手による庭で、正座して眺めると、額に入った絵のように変わらない美しさで心に訴えかけてくる。
こうしてお庭を巡っていると、決して広大な敷地ではないのに随所に自然の美しさがあり、時を忘れてしまう。

お庭の拝観後は、通常は一般公開されていない方丈へ上がる。 「JCB夏の特別拝観 退蔵院 蓮見の会」での特典の1つだ。若手の僧侶が柔らかい口調で丁寧に説明してくれる。
「蓮の花は泥水の中で育ちます。泥水が濃ければ濃いほど、蓮の花は大輪の花を咲かせます。私たちはいろいろな悲しみ・つらさ・大変なことを経験しない限り、悟ることはできないのです。」
瓢箪を手に、国宝「瓢鮎図」で男が瓢箪で池の鯰を捕まえる話が語られる。かの宮本武蔵は退蔵院で修行した期間があり、その時この瓢鮎図の話を気に入って、現存する宮本武蔵の刀の柄には、瓢箪と鯰が彫ってある物が残されているのだとか。

その後は、再度庭園を抜けて、離れの茶席「大休庵」へ。ガラス戸越しに青葉や蓮の鉢が見え、美しい。
ふわりと出汁の香りが漂ってきて、お膳に器が並べられていく。

食事は6品の目にも鮮やかな品々。聞けば精進料理は色味や味も五味・五色が使われなければいけないとのこと。「蓮づくし」とのことで蓮根が使われていて、それぞれの味わいが面白い。素麺が何より美味しく、刻んだオクラや茗荷などの薬味がたくさんのっていて目にも涼しかった。また冬瓜が入った白味噌汁も京都らしい。
精進料理と聞いたので、お腹いっぱいにならないのではと思ったが、大満足だった。

妙心寺は生きているお寺、という感じがする。厳かで、いまも修行されている方がいるのが、空気で伝わってきた。そこにいる自分に何かを気づかせてくれる、そんな力が禅のお庭にはあるのかもしれない。

このイベントについて
開催日2018年7月14日(土)・15日(日)・16日(月・祝)
会場名妙心寺 退蔵院(京都)
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