JCB おとな塾

JCB おとな塾

2017.12.26

Vol.9 老舗・玉ひで特別室での
市川染五郎舞踊鑑賞と
中村梅彌ワークショップ

Oct. 10,22. 2017 From 玉ひで 3階「吉祥の間」(東京)

【JCBおとな塾とは】

知的好奇心を刺激する良質なエンターテインメントをお届けする、JCB独自の企画「JCBおとな塾」。
9回目となる今回は、人形町に店を構える老舗「玉ひで」で昼食。その後、同店特別室で中村梅彌先生による日本舞踊のワークショップ。
そして市川染五郎さんの舞踊を鑑賞していただきました。
普段はなかなか触れることができない日本舞踊を実際に体験することで、振りや動きの意味などを知り、日本舞踊の楽しみ方を学ぶプランです。

創業1760年(宝歴10年)の
老舗「玉ひで」でいただく元祖親子昼膳

今回、JCB会員の皆様にお集まりいただいたのは、人形町に店を構える創業1760年(宝歴10年)の老舗「玉ひで」。5代目の女将・とくさんが考案したという親子丼は数多くの人の舌を唸らせ、開店前には親子丼を求める人で店頭に長い行列ができるほど。

当日はあいにくの雨模様だったが、それでも多くの方が行列を作っていた。普段は並ばないと店に入れないが、「JCBおとな塾」の参加者は一般のお客様よりも前に入店し、本館2階の広間へ案内された。昼食に用意したのは「元祖親子昼膳」。東京軍鶏肉を使用した逸品の元祖親子丼のほか、軍鶏時雨煮、コラーゲンスープ、香の物、水菓子が並び、そのおいしさに舌鼓を打たれたようだった。

昼食後はいよいよワークショップ。今回は日本舞踊ということもあり、着物での参加が難しい方のために浴衣の貸し出し・着付けのサービスを用意したが、着物で来られた方も多く、ワークショップへの期待が強く感じられた。

着付けも終わり、準備万端。お稽古開始です!

特別室「吉祥の間」で
中村梅彌先生直々のワークショップ

ワークショップの会場は「玉ひで」の3階にある「吉祥の間」。人形町には稽古事をする場所が少ないことから、地域文化の伝統を守り、発展を願って誕生したそう。舞台の後ろには、能舞台の鏡板のように松が配され、壁は黄金に輝かんばかり。訪れる人は息を呑み、背筋が伸びる気持ちになるに違いない。

日本舞踊のワークショップの講師を務めたのは、中村流八代目家元の中村梅彌(なかむら うめや)先生。日本舞踊協会の理事も務めています。さらに、吾妻流宗家の吾妻徳穂先生(日本舞踊協会理事)、花柳流師範の花柳幸舞音先生、梅彌先生の娘である中村梅先生など錚々たる先生方がサポートに加わり、豪華なワークショップとなった。

梅彌先生は開口一番「お稽古は礼にはじまり、礼に終わります」のお言葉。まずは礼の仕方からはじまった。コツは体操の選手のように肩甲骨を起こすこと。そうすると体が細く見え、与える印象が変わるそう。そして大事なのが胸からお辞儀をすること。なぜなら、首から下げると謝罪のようになってしまうからだ。背中にお盆が乗っても平気なほどお辞儀をするとキレイに見えるという。

続いての稽古は、扇子の扱い方。「握り持ち」や「平持ち」といった持ち方や、開け閉じの方法、一部分だけ残して閉じる方法など、丁寧に指導いただいた。一通り扇子の扱いについて習ったところで、早速「桜」を踊ってみることに。まずは梅彌先生自らが手本を見せてくれ、歌詞から浮かび上がる情景や、仕草・踊りの意味をわかりやすく解説された。その後、実際に参加者が「桜」を踊ってみることに。最初はぎこちない動きだったが、徐々に滑らかになり、所作が美しくなっていく。

体がこなれてきたところで、本題の「藤娘」の稽古に入る。藤の花の精が娘の姿で現れ、意のままにならない男心を嘆くこの踊り、男女の駆け引きやお酒を飲むシーンなどもあり、恥じらいや愁いの表現の難しさに参加者は苦慮していた。それでも梅彌先生の楽しみながら学ぶ教えに理解を深めていた。

1時間ほどの短いワークショップだったが、それだけに充実した内容で、参加した方にとって得ることが多かったのではないだろうか。最後に梅彌先生は「ほんの短い間でしたが、踊りはこんなに楽しいんです」と挨拶され、日本舞踊の楽しさが伝わったと実感されたご様子。そして、締めはもちろん“礼”でワークショップは終了となった。

文字通り、手の届く距離で舞う
市川染五郎さんの舞踊を鑑賞

日本舞踊を踊る楽しさを知った後は、見る楽しさを知るために、市川染五郎さんをお招きして舞踊鑑賞。市川染五郎さんは日本舞踊協会の理事を務めており、日本舞踊松本流家元として松本錦升(まつもときんしょう)としても知られている。

満を持して「吉祥の間」に染五郎さんが登場。まずは「いろいろな角度や経験から踊りを知っていただきたい。そして踊りに興味を持っていただきたい」とご挨拶。そして早速、踊り『供奴』を披露しようとしたそのとき、「近すぎますね……」と苦笑い。「吉祥の間」はフラットな作りになっていることに加え、今回は30名様限定の企画だけに、染五郎さんとの距離は近すぎて見上げてしまうほど。お客様にはぜいたくな舞踊鑑賞となった。

染五郎さんの力強い踊りに圧倒されるとともに、摺足や足を踏み鳴らす音・袴の衣擦れなど、ひとつひとつの所作の音が聞こえるのも、至近距離での鑑賞ならでは。当初は踊りのみの予定だったが、参加した皆様の熱い気持ちにお応えして、足の踏み出し方や洗練された動きにするための注意点など、簡単なワークショップも行っていただいた。

そして最後に、染五郎さんより日本舞踊のこれからについてお話をいただいた。「日本舞踊を少しでも多くの皆様に知ってもらうひとつの架け橋にするべく、日本舞踊協会では新作を発表する『未来座SAI』という公演を行っている。SAIとはSuccession And Innovation、すなわち継承と革新を意味する。2018年6月にもオペラで有名な「カルメン」の舞台を日本の慶長時代に置き換え、情熱の女カルメンとカルメンをめぐる男たちの物語を日本舞踊で鮮烈に描く「カルメン2018」の公演が予定されている。」
「チケットJCB」でもチケットを取り扱うので、ぜひご来場ください。

「JCBおとな塾」で上質な文化体験を

「玉ひで」の絶品親子丼、梅彌先生による日本舞踊の稽古、そして間近で鑑賞する染五郎さんの舞踊と、まさにプレミアムなプランとなった今回の「JCBおとな塾」。参加した皆様は、以前よりもっと日本舞踊を身近に感じられるようになったのではないだろうか。知的好奇心を刺激し、さまざまな文化により深く触れられる「JCBおとな塾」。ぜひ今後の企画にもご期待ください。

このイベントについて
開催日2017年10月22日(日)
会場名玉ひで 3階「吉祥の間」(東京)
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