JCB MUSICAL

STAGE

2017.6.30

ミュージカル『レ・ミゼラブル』

JCB貸切公演
「ミュージカル講座」ゲスト:相葉裕樹さん
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【このSTAGEは】

日本初演から記念すべき30周年を迎えた、ミュージカル『レ・ミゼラブル』。
JCBでは、2017年5月28日(日)に貸切公演を行いました。
貸切公演の特典として、終演後の舞台挨拶や、出演者のサイン入りプログラムが当たる抽選会を実施し、
お客様にご好評いただきました。
さらに終演後には、アンジョルラス役の相葉裕樹さんにご登場いただき、40名様限定で「ミュージカル講座」を開催。
『レ・ミゼラブル』の魅力についてたっぷりとお話を伺いました。

満員御礼となった、ミュージカル『レ・ミゼラブル』のJCB貸切公演。劇場に設置されたJCBパネルの前で記念撮影をするお客様も多く見られました。

抽選で「JCBドリームシート」にご招待

貸切公演の特典として、ご来場者のなかから、抽選で1組2名様を最前列センターのお席「JCBドリームシート」にご招待しました。当選者は当日劇場で発表されるので、ご当選されたお客様にはうれしいサプライズとなりました。

サイン入りプログラムが当たる抽選会

当日会場では、この回のジャン・バルジャン役 ヤン・ジュンモさんとジャベール役 吉原光夫さんのサイン入りプログラムが当たる抽選会を実施しました。今回の抽選会は、開演前と休憩中にJCBのアンケートにご記入いただいたお客様を対象としました。多くの方にご記入いただき、なかにはイラストも交えて『レ・ミゼラブル』への熱いメッセージを書いてくださる方も。またの機会をお楽しみに!

終演後の舞台挨拶

終演後には、ジャン・バルジャン役 ヤン・ジュンモさんとジャベール役 吉原光夫さんからご挨拶をいただきました。

まずは、ヤン・ジュンモさんが母国語の韓国語で「カムサハムニダ」とご挨拶。「世界中のミュージカルをJCBカードで観に来てください。カードはいつでもJCBカード!」と続けてくださいました。
吉原光夫さんからは、「『レ・ミゼラブル』は5月25日に初日を迎えて、まさに走り出したところです。東京公演の後には地方公演もありますので、JCBカードでぜひ観にいらしてください。…あれ、こんなところにJCBカードが。(と、マダム・テナルディエ役 森公美子さんの胸元からなんとJCBカードが…!!笑)」と客席の笑いを誘っていました。

©東宝演劇部

©東宝演劇部

アンジョルラス役 相葉裕樹さんをゲストに迎えた
「ミュージカル講座」

終演後には「ミュージカル講座」と題して、公演を終えたばかりのアンジョルラス役 相葉裕樹さんに、『レ・ミゼラブル』の魅力について、たっぷりとお話を伺いました。講座には、ミュージカルファンにお馴染みの雑誌である「ミュージカル」誌の副編集長・山内佳寿子さんに、司会でご登場いただきました。
抽選で当選されたお客様40名限定での開催とあり、会場内に少し緊張感が漂うなか、相葉さんが入ると、お客様から熱い拍手!なかには『レ・ミゼラブル』のTシャツを着た方もいらっしゃいました。相葉さんは「お客様の方が僕より詳しいと思うので、代わりにしゃべってください!」なんて言いながら、お稽古や本番でのエピソードをたくさん語ってくださいました。その様子を抜粋してお届けします!

山内 いつか自分が『レ・ミゼラブル』に出てみたいと思われていましたか?

相葉 2015年に、新演出版で初めて拝見しました。全編、歌でつづられている作品を観るのが初めてだったので、音楽の力・歌の力・世界観にとにかくひきこまれて、お客さんとして楽しんでいたので、自分がいつか出たいなという思いは全くなかったですね。
『すごい!全部歌だ!』って(笑)本当にそんな感覚でした。

山内 いま、ご自身が出演しているのは不思議な感じですか?

相葉 いまだに不思議ですね。本当に、かけ離れてる世界だと思っていたので、ありがたいことだなと思いますし、『レ・ミゼラブル』のファンの方々がたくさんいらっしゃる、30年という歴史があるなかで、それに恥じないアンジョルラスを演じたいと思いました。

山内 製作発表で、相葉さんがアンジョルラス役だと初めて発表がありましたが、反響はいかがでしたか?

相葉 「決まりましたよ。」とマネージャーから連絡がきてから、早く言いたくてしかたがなくて。ずっと我慢していたので、ようやく発表できて、お客様も本当に驚かれたような表情をされていたので、“どやっ”と思いました(笑)。もちろん、その分プレッシャーはありました。
「え、大丈夫なの?」などいろんな声が聞こえましたし、アンジョルラスの「イメージがない」という意見もたくさんありました。「どちらかといったらマリウスっぽいよね。」とか、そういういろんな声があって。
だからこそ、その逆境を楽しんで、いい意味で裏切っていきたいなという思いが強まりました。

山内 お稽古のなかで、苦労されたことはありますか?

相葉 えっ・・・。全部です・・・・。
(場内爆笑)
エコール(=『レ・ミゼラブル』の稽古)が、1月から始まったんですけど、台本も楽譜も事前にもらっていなかったので、その場で分厚い楽譜を渡されて。「どうしよう」と思いながらも、なんとなくついていって、とりあえず初日は歌えましたが、そこから焦り始めて、レッスンしたり、音取りをしました。
しかも、新人キャストは最前列に座るんです。だから後ろには100人位いるんですよ。先輩方からどういう風に思われてるんだろうという重圧で怖かったですね。

山内 トリプルキャストの先輩2人からのアドバイスはありましたか?

相葉 稽古中は、常々お世話になりました。まず(上原)理生君とか(上山)竜治君がやって、その後に僕がやる、みたいな稽古を繰り返しやっていたんですけど、「ここはなんでこういう風に動くんだろう」とか、「ここアドリブで何か話をしていたけど、何を話していたんだろう」とか。そういう細かいところまで教えていただきましたし、アンジョルラスとしての居方も教えてもらい、自分なりに対処をして臨んでいました。

山内 プレビューに出られて、5月26日が初日でしたが、いかがでしたか?

相葉 お客様もいらっしゃるので、プレビューだからということも全くなく、むしろ僕にとっては、プレビューが帝国劇場の初舞台『レ・ミゼラブル』デビューなので、とても緊張しました。もう記憶にない位だったんですけど、楽しもう、とにかく声を大きくだそうと。本当にそれだけすごくパワーのいる作品なんです。アンジョルラスは、民衆や学生達に呼びかけて、言葉でインスピレーションを与えて、先導していかないといけないキャラクターなので、すごく緊張しているんですけど、そこは見せないように、アンジョルラスとして舞台に立ちました。

©東宝演劇部

山内 演じられるうえで、一番ここは大切にして演じていきたいなと思うところは?

相葉 リーダーらしさが必要なので、立ち姿を意識することが多いです。あと、空間を支配するというか、人をひきつけるということ、語気の強さだったり、ちょっとしたジェスチャーや動きだったり、みんなのなかに入ったときの居方というのは、常に意識はしてます。アンジョルラスが、民衆達や学生の灯や光、希望のような存在になりたいなと思っています。

山内 アンジョルラスの生き方をどう感じますか?

相葉 真似できないですね。正直。権利と自由のために革命をおこそうと民衆を先導していくことは、本当にすごくエネルギーが必要なことで、現代にあてはまる人っているのかなと思います。でも実際にいたら、自然とついていきたくなる何かがあるんだろうなと思いますし、それはすごくすてきなことだと思います。だからこそアンジョルラスの志の高さを表現できたらいいなと思います。

山内 マリウスの3人は役者によって違いますか?

相葉 全然違います(笑)
今日一緒にやった海宝(直人)君は、稽古場での通し稽古以来だったのですごく新鮮でした。(内藤)大希君は、「テニスの王子様」で一緒に共演をしていて、かつ同い年なので、すごく心強いです。楽屋裏にスタンバイの部屋があって、いつも一緒に着替えているんですけど、常にソワソワしてるんです、大希君って。そこが役にリンクして、その瞬間アンジョルラスになれます。

山内 全編歌で、実際に歌われてみてどうですか?

相葉 歌ってみて・・・やっぱり難しいです。
どれもすてきなナンバーで、大事にしていきたいですし、だからこそひとつひとつ丁寧に歌っていかないといけないなというのを常に思っています。
アンジョルラスのナンバーは、“群れとなりて~♪”とか、結構フルボイスで歌わないともたないので、フルパワーでやってしまいますが、もう少し余裕がでたらいいなと思います。
第1幕ラストの“ワン・デイ・モア”は、すごく大事なシーンをセンターで歌わせてもらえるので、本当にありがたいと思いますが、しっかり決めないといけないところではあるので、これは、千秋楽を迎えるまでずっと緊張するんじゃないかなと思います。

山内 はじめて帝劇の舞台に立った感想はいかがですか?

相葉 大きいというか先がみえない。闇が広がっている感じです。
壁はあるのかなっていうような空気感がある劇場で、これが帝国劇場なんだなというのをかみしめながら立っています。

山内 帝劇に立ててよかったですか?

相葉 2015年に日生劇場での『ラ・カージュ・オ・フォール』に出演してから、帝国劇場に立つという目標をたてていたので、それが本当に叶ってよかったです。

山内 相葉さんが感じられるミュージカルの魅力は?

相葉 僕なんかよりお客様の方がミュージカルをみてこられている方が多いと思うので、語っていただきたいくらいなんですけど(笑)
ミュージカルは、歌って、ダンスして、お芝居もして、本当に総合芸術なので、一番難しいジャンルなんじゃないかなと思います。全部できることが大前提なので、僕も頑張ります!もっと精進します!

山内 その頑張る力をひきだすのは、やっぱり作品の力ですか?

相葉 不思議なもので、本当にお客様あってのミュージカルみたいなもので。稽古場で出せなかった表現ができるようになったり、稽古場で完成していないものが劇場にきて完成することもあります。本当に、お客様の声をきいたり、拍手をいただいたことによって何か変わったりすることがあるんですよね。それがミュージカルの醍醐味というか、ひとつの魅力でもあるんじゃないかなと思います。

山内 客席からの圧は感じますか?

相葉 圧というか、温かいなというのは感じました。どちらかというとアウェイなのかなと思っていたんです。新人キャストですし。でもお客様が本当に温かくて。
『レ・ミゼラブル』の愛がすごく強いといいますか、温かく見守られているような気がして、皆でつくろうよという感覚がすごくありがたいです。

山内 日本初演30周年。30年間愛され続けている魅力はなんだと思いますか?

相葉 それぞれの人生があって、それぞれの正義があって、どのキャラクターにも共感できる何かがあることじゃないかなと思います。だからこそ感動するし、ひきこまれるし、「あ~また観たいな」って思える作品なのかなと。また、毎日キャストも違うのでそれぞれの熱がぶつかって、いろんな化学変化が起きるので、見比べても楽しい作品だと思います。どのキャストのどの組みあわせで観ても毎回新鮮に感じるし、飽きないんです。音楽にも人間の熱にもひきこまれるし、そこが魅力だと思います。

©東宝演劇部

山内 最後に、1回1回どんな思いをこめて演じていきたいと思いますか?

相葉 皆で創っている作品です。皆がいて、アンジョルラスが成立すると感じています。なので、周りのキャストの愛、スタッフさんの愛、もちろん皆様の愛を感じながら、僕がやれることは全部やろうと思っています。昨日の自分を超えたい。今日の自分を超えていきたいという思いで舞台に立って、お客様にアンジョルラスの生き様を見せたいと思っていますので、ぜひぜひまた観に来ていただけたらと思います。

たくさんジェスチャーを交えながら、作品やアンジョルラスに対する思いを話してくださった相葉さん。相葉さんのお人柄を表す素直な発言もしばしば登場し、思わずお客様から笑いがおきるなど、終始笑いの絶えない楽しいミュージカル講座となりました。

キャスト

ヤン・ジュンモ 、吉原光夫、知念里奈、松原凜子、 海宝直人、清水彩花 、KENTARO、 森公美子、相葉裕樹 ほか

※掲載の舞台写真は、JCB貸切公演の回ではありません。

このイベントについて
  • 日程・会場
開催日2017年5月28日(日)
会場名帝国劇場(東京)
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