JCB 京都 東福寺 拝観レポート

京都

2022.5.24

夜間特別公開中の清水寺へ!
僧侶と歩く通常非公開の名所の数々

MADE BY JCB 開催レポート

【この企画は】

本堂内陣をはじめ、普段見ることのできない非公開施設を案内してもらいました。
あまりにも有名な寺院だからこそ、人混みに紛れて通り過ぎてしまいがちな名所などを
僧侶の案内付きで巡り、改めてその奥深さを学びました。
※当日は新型コロナウイルス感染症対策に留意して行いました。

清水寺で過ごす至福の時間

日本でも有数の観光名所である京都・清水寺で開催された本ツアー。
当日は雨に見舞われたものの、桜の見ごろも近づく中で普段は見ることができない非公開施設を見学させてもらった。

今回案内してもらったのは、執事補・大西英玄(えいげん)氏。まずは、清水寺が賓客を迎える迎賓殿にてお話を伺った。
大衆に開かれた玄関口の寺院として1200年もの間親しまれてきた清水寺は、季節を問わず多くの人が訪れる。「変わりゆく日常の中で、大切な方へあなたの想いは伝えていますか?」と大西さん。「日本には『察しの文化』、『恥の文化』がある。相手を思うが故にタイミングを計りすぎて『結論』の交換になってしまう場合も多い。今この瞬間を大切に、感謝や好意など日々なかなか伝えられない想いをお互いに交換しあうことが重要。」と話された。

その後は同じ建物内にある「仏足石」を見学。約4mにもなる仏足石は、仏師であり僧侶でもある西村公朝氏の作品。自分自身が思い描く仏を想いながら、お供えとして散華(※)をする。時に笑いを交えつつも「時折、月に一回でもご自身にとって大切なものを想ってください。」との大西さんの言葉に、自分自身を見つめるきっかけをもらった。

※散華:花をまいて仏に供養すること。もとは蓮弁をはじめとする生花が使われていたが、現在は蓮の形をかたどった色紙が代用される場合も多い。

自然を五感で感じる成就院

迎賓殿を後にし、境内に位置する成就院(じょうじゅいん)へ。清水寺の塔頭寺院である成就院は、もとの名を本願院という。過去には5度の火災に見舞われたが、再建に携わった僧侶の願いから「成就院」に名称が変わったとのこと。通常は期間限定での公開だが、今回は特別に開けてもらった。

奥へ進むにつれて自然溢れる庭が視界いっぱいに広がってくる。高台寺山を借景に、草花や池が織りなす静寂な空間に思わず息を飲む。ここ「月の庭」は多くの人で賑わう清水寺とは思えないほど静かで、風の音や手水鉢の水音、雨音でさえも澄み切って聞こえる贅沢な空間である。

庭を愛でながら、大西さんの法話に耳を傾ける。途中、それぞれが自由に過ごせる時間も3分間あった。大きく深呼吸をしつつ、心を落ち着かせる。3分間という時間を、短くも長くも様々に感想があがる中、「時の流れを自覚しないと自然に時間に対して受動的になってしまう。だからこそ、あえて『止まってみる』のもよいのではないでしょうか。」と大西さん。日常から離れて過ごした成就院での時間は、非常に印象深く濃密な時間となった。

夜の訪れを告げる鐘つき体験

そして、仁王門の裏手にある鐘楼へ。閉ざされている鉄門をあけて参加者だけ中に入れる。清水寺の鐘楼の鐘は、2021年〜2022年の年越しの除夜の鐘をTV放映されていたのも記憶に新しい。 夜間拝観が始まる18時に合わせて参加者全員が順々につかせていただいた。ゴーンと響き渡る鐘の音が身体に染み込んでいくよう。

鐘楼の左隣にある西門へ移動し、極彩色に彩られた西門から山下の景色を眺める。西門というのは、朝廷からの使いが通る勅使門だという。極楽に向かって西向きなので西門といわれる。西門は参道を登りきってからさらに石段を登り拝観口へと行く道の間にあり、京都市内や、参道を行き交う人々を独占して眺めることができる。

大西さんに続いて本堂内陣へ向かう。内陣には本尊の十一面千手観音立像のお前立仏(※)が祀られている。本尊は秘仏であるため通常厨子の扉は閉ざされているが、厨子前に安置されている本尊を模したお前立仏でその姿を知ることができる。次のご開帳は2033年。ご本尊を前に大西さんのよく伸びるお声でお経が唱えられた。夜間拝観の明かりが灯された厳かな空間に、時間を忘れ心が澄みきっていくような心地になった。

※前立仏(お前立):前立仏は通常、厨子内に安置されている尊像と同じ姿の縮尺仏とする。清水寺本堂の前立仏は像高138センチと本尊よりもひとまわり小さく、桧材の寄木造を漆箔で仕上げている。

最後に清水の舞台から奥の院へと進み、舞台や葺き替えられた屋根を眺める。ライトアップされて迫力ある映画を間近に見ているよう。山頂から遥か何十キロも先まで照らす光線が傾けられている。「人々の気持ちを照らす明かりとなるように」との願いが込められているのだそう。

  

清水寺で過ごした時間は、己を見つめ直すきっかけとなり、日々慌ただしく進む時の中でも唯一無二のものとなった。

このイベントについて
開催日2022年3月26日(土)
会場名清水寺(京都)
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