JCB おとな塾

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2017.5.19

Vol.7 上野の山で落語とお花見ランチ

Apr. 8. 2017 From 上野

【JCBおとな塾とは】

知的好奇心を刺激する良質なエンターテインメントをお届けする、JCB独自の企画「JCBおとな塾」。
7回目となる今回は、桜咲く4月の土曜日に、老舗会席料理店「上野の杜 韻松亭」のひと部屋でお花見ランチ。
人気の噺家 三遊亭全楽師匠の華ある落語を聴きながら、優雅な昼時を過ごしました。

140年の歴史を誇る「上野の杜 韻松亭」
古民家風の食事処は、連日大勢の人々でにぎわう

韻松亭の創業は明治8年、上野公園の開園から2年後のこと。当時、公園を訪れる市民のために、何軒か開かれた飲食店のなかのひとつだ。連日、並びができる人気店だが、毎年上野公園で開催される桜祭りの時期は、予約をとるのが難しいほどの客入り。そんななか、今回のプランは3階の座敷を貸し切り。桜を間近に感じながら食事を味わうことができる。

長い歴史のなかで、内装はリニューアルを加えているものの、韻松亭の建物自体は明治から現在に至るまで、そのまま使われている。日本家屋の美しさと風情を味わえる韻松亭は、いまも多くの人々が訪れており、過去には日本画の巨匠横山大観がオーナーだったことがあるなど、数々の著名人に愛されている場所だ。

「JCBおとな塾」の特別プランで
豪奢な食事を味わう

当日はあいにくの雨模様だったが、桜祭り開催中の上野公園では、満開の桜をひと目見ようと多くの人々が行き交っていた。韻松亭も、開店前から長蛇の列が。3階の座敷に案内された参加者は、窓から間近に見える桜の樹を堪能できる。雨も人ごみも気にせず、悠々と花見を楽しめるのも、今回のプランの醍醐味だろう。

韻松亭の料理は、豆にこだわった「豆菜料理」であることが特徴的だ。「豆に始まり、豆に終わる」をテーマに、「湯葉刺し」から始まり、「豆ごはん」でしめる。今回のコースは、桜咲くこの時期限定の「豆桜」というタイトルだった。

2段のお重の上段には、22種類もの惣菜の数々がぎっしりと。彩り豊かで見ているだけで楽しめ、箸をつけるのがもったいなくなってしまう。また、下段は、新鮮なマグロ、サーモン、ハマチに加え、花弁大根、山葵のお造りが見目麗しく並んでいた。参加者は、桜を眺めながら、優美な料理に舌鼓を打ち、みな笑顔がこぼれていた。

また、食後には、上野が花見の名所になった歴史のミニレクチャーも行われた。参加者は、配られた資料を見ながら、寛永寺の建立と、上野が桜の名所になった経緯を知る。帰り道は、江戸の名残を感じながら歩くことができたに違いない。

噺家 三遊亭全楽師匠の落語で
座敷は笑いの渦に包まれる

座敷の奥には赤い布がひかれ、他より一段高くなっている場所が。上には座布団がちょこんと載っている。そう、落語の高座である。今回のプランのもうひとつの見どころは、噺家 三遊亭全楽師匠の落語だ。

上野恩賜公園内の「時の鐘」が鳴りやみ、出囃子とともにふすまが開く。三遊亭全楽師匠の登場だ。いそいそと高座へ向かう。
よいしょと腰を下ろした瞬間に、鐘の音がまた鳴り響いた。

「やっぱりね、もうひとつ、ふたつくらい鳴るのかなって思っていたんですよ。ほら、きますよ。きっともう1回」

その言葉を待っていたかのように、ゴーンという音が響き渡った。座敷は笑いに包まれる。早くも、参加者の心をわしづかみに。落語家の妙技を垣間見たような気がした。

「みなさんね、このあとは特に長いってほどでもねえんですが、決して短いってわけでもない時間、噺をします。そこで、かしこまって正座なんかすると、あとでモジモジ落ち着かない人も出てくるもんで。私の方も『どうしたんだ、この人』なんて気になってきてしまうものでして。みなさんは、想像力を働かして、噺に集中するために、できるだけリラックスした姿勢をつくって聴いててもらえると、ありがたいなと思っております」

諸注意も、どことなく面白おかしい全楽師匠。流れるようにマクラに入り、いよいよ噺の始まりだ。

今回の噺は、江戸時代に本当にあったと言われている恋物語。ある日、主人公の染物職人“久助”は、初めて行った遊郭で目にした、“高尾太夫”にひと目惚れをする。しかし、高尾は太夫のなかでも最上位。会って話そうにも、一介の染物職人にとっては雲の上の存在だ。久助は寝る間も惜しんで働き、ようやく高尾に会えるだけのお金を手に入れるが……。

全楽師匠は、言葉や例えの端々に現代風の表現をさりげなく織り交ぜながら、噺を進めていく。そのため物語が、すっと頭に入ってきて、情景や人物の姿が想起された。まるで、江戸時代にタイムスリップしているような感覚だ。軽妙でおかしみのある物語の随所で、落語には欠かせない人情味あふれるエピソードが顔を出す。さまざまな人物の喜怒哀楽を、ひとりですべて演じ分け、お客の想像力をかきたてる表現力は、落語家の真骨頂だと言えるのではないだろうか。

1時間弱の時は、あっという間に過ぎ去った。全楽師匠が、「お時間でございます」と深々頭を下げると、座敷は惜しみ無い拍手で包まれる。えも言われぬ満足感と余韻を残し、師匠は高座をあとにした。

「JCBおとな塾」で上質な文化体験を

今回の「JCBおとな塾」では、桜祭り開催中の上野で、人ごみを気にすることなく、上質なランチと花見を満喫できた。さらに、食後の落語でひと笑い。参加者は、非常に満足度が高い1日となったことだろう。

「JCBおとな塾」では、さまざまな文化体験に気軽に触れられるプランを用意している。自分の趣味、興味のある文化があれば、ぜひ体験し、ぜいたくな1日を過ごしていただきたい。

このイベントについて
開催日2017年4月8日(土)
会場名上野の杜 韻松亭(東京)
おいしい食事、満開の桜、そして楽しいお話。大いに笑いました。(70代/女性 東京)
初めて参加しましたが、少人数でとても楽しめました。(50代/女性 東京)
お料理がおいしかったです。ロケーションもGood!窓の外には桜、素敵です。(50代/女性 東京)
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