JCB おとな塾

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2017.3.31

Vol.5 新春浅草歌舞伎とレクチャー

Jan. 28. 2017 From 浅草

【JCBおとな塾とは】

知的好奇心を刺激する良質なエンターテインメントをお届けする、JCB独自の企画「JCBおとな塾」。
5回目となる今回は、新年の幕開けから間もない浅草の雰囲気を味わいながら歌舞伎を鑑賞。
舞台間近の1等席で鑑賞できるほか、公演前に専門家によるレクチャーを受けることで、公演をより楽しむことができるプランです。

「新春浅草歌舞伎」は
初めて歌舞伎を観るにはおすすめの公演

浅草公会堂で、今年37年目の公演を迎えた「新春浅草歌舞伎」は、花形俳優が活躍し、歌舞伎を初めて観る人でも楽しめる演目が行なわれることが特長だ。

第一部と第二部の二部制となっているが、今回は第二部を鑑賞。『角力場(すもうば)』『御存 鈴ヶ森(ごぞんじすずがもり)』『棒しばり』の三本立てだが、演目ごとに趣向が違い、それぞれで異なる楽しみ方ができる。

さまざまな情緒を織り交ぜた芝居、躍動感あふれる音楽に合わせた踊りなど、観る者の心を惹き付けてやまない歌舞伎の公演は、一時たりとも目が離せない。

「JCBおとな塾」の特別プランで
歌舞伎をより深く楽しむ

今回、「JCBおとな塾 vol.5」の参加者は一等席で鑑賞できるほか、「公演プログラム」「公演前レクチャー」の特典が付いている。
冒頭にも触れたとおり、「新春浅草歌舞伎」は歌舞伎初心者であっても理解しやすい内容だが、公演プログラムと公演前レクチャーがあることで、物語の流れや登場人物の心理を理解して、より深く演目の世界観に浸ることができる。

古典芸能解説者を講師に迎えた
「公演前レクチャー」

「公演前レクチャー」の講師は、NHKでテレビやラジオのさまざまな番組を担当してきた葛西聖司先生だ。現在はその経験を活かし、歌舞伎などの古典芸能の解説・講演を行っている。

「皆様。よくおいでになられました。JCBさんの太っ腹講座。なんと今日のチケット完売なんですって。ここに来られた皆さんはラッキーですけれど、これで運を使い果たさないようにしてくださいね。」

レクチャールームに登場した瞬間に、軽いジョークで参加者の心を掴んだ葛西先生。
明るい雰囲気を作り、話を続ける。

「皆さんに今回配られる公演プログラム。本来は『筋書』って呼ぶのです。日本の芸能なので『プログラム』とは呼びません。この『筋書』ですが、新春公演ということで、抽選で2名の方に、今日の公演で座頭を努める尾上松也さんの『サイン付き筋書』をお年玉プレゼントとして差しあげます。」

期待と驚きで参加者がざわめく。葛西先生が引いたくじに選ばれた参加者には、その場で「尾上松也サイン入り公演プログラム」が手渡された。これは、うれしい思い出になっただろう。

「では、筋書の目次を開いてくださいね。俳優さんたちの名前が書いてあるでしょう?先ほど話に出た尾上松也さんは一番右側です。右側というのは舞台では上座という意味で、この舞台のリーダーということですね。だから、よく聞きませんか?『あの人より、右に出るものはいない』。日本語の豊かな表現が歌舞伎には残っているのです。」

葛西先生の説明に対して、参加者が感嘆の声をあげる。軽妙で、歌舞伎初心者でもわかりやすい説明が非常にうれしい。また、『角力場』などの読みにくい言葉や、実際に演目に出てくる台詞の一部を抜粋し、そのやりとりを先生に続いて参加者が声を揃えて復唱するという場面も多く見られた。

「歌舞伎の台詞って、普段の生活ですぐに使えます。例えば、前を歩くギャルがうっかりハンカチを落としたら、拾ってあげるんです。そして、声をかけましょう『お若えの、お待ちなせえやし。』(『鈴ヶ森』の名セリフ)なんて言ってね。」

こういったユーモアが随所にちりばめられ、レクチャールーム内は一体感に包まれた。

「この1時間のレクチャーを受けた皆さんは、何も知識がない状態で今日の公演を観る人よりも、見どころが多くなって楽しめると思います。」

演目の内容や、登場人物の紹介から、歌舞伎を楽しむちょっとしたコツなど、葛西先生のレクチャーは、1時間とは思えないほど幅広くて濃厚な内容。
それでいて、内容を詰め込まれたとは感じられず、参加者が楽しんで理解を深めていたことは、その表情が物語っていた。

公演は『角力場』『御存 鈴ヶ森』
『棒しばり』の三本立て

レクチャーが終わると、すぐに会場入りとなる。2階には売店が立ち並び、花が飾られ行き交う人でにぎわっていた。

今回の演目は、次の3本だ。

2人の力士の好対照を描く『角力場』。
立ち廻りと名セリフの芝居で歌舞伎独特の様式美を描く『御存 鈴ヶ森』。
ユーモアあふれる物語と、迫力の音楽と踊りで会場を沸かせる『棒しばり』。

それぞれが独自の色を持った演目で楽しめるが、このなかで物語全編の上演は、三本目の『棒しばり』のみであり、『角力場』『御存 鈴ヶ森』は、長い物語の一場面を切り取った内容になっている。
そのため、公演前レクチャーで物語のあらすじの説明を受けたことが、演目を理解するうえで非常に役立った。これも、「JCBおとな塾」の醍醐味と言えるだろう。

また、今回は人気俳優の中村隼人さんが演目3本ともに出演。公演がはじまる前のお年玉<年始ご挨拶>も行い、堂々たる立ち振る舞いで観客の心を惹き付けていた。

今回の「新春浅草歌舞伎」は、発売から間もなく完売をしたという人気の公演だ。また、当日の客層も幅広く、歌舞伎が老若男女問わず楽しめる伝統芸能として浸透していることを感じられた。

「縁起いい屋」浅草公会堂内売店にて

「JCBおとな塾」で上質な文化体験を

今回の「JCBおとな塾」の最大の魅力は、演目の内容を知ったうえで鑑賞することで、楽しみ方の幅が広がったことだろう。
「JCBおとな塾」では、今回のような伝統文化だけにとどまらず、さまざまな文化体験に気軽に触れられるプランを用意している。自分の趣味、興味のある文化があれば、ぜひ体験し、ぜいたくな1日を過ごしていただきたい。

このイベントについて
開催日2017年1月14日(土)
会場名浅草公会堂(東京)
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